ナノ結晶合成の高精度自動化:0.3秒インジェクション制御システム

    ロボットアームナノ結晶精密制御
    東北大学服部研究室
    2024年3月

    課題

    ナノ結晶を作成する実験では、0.3秒以内に正確なインジェクションが必要です。しかし、手作業ではタイミングに誤差が生じやすいため、正確な制御を実現することが困難でした。この精密なタイミング制御の不一致が、実験結果のばらつきや再現性の低下を引き起こしていました。

    ソリューション

    ロボットアームとサーボモーターを用いて自動化システムを開発しました。このシステムでは、(1)溶液を吸引、(2)ギアを特定位置から特定位置へ移動させることで0.3秒の正確なインジェクションを実現、(3)溶液排出後、次のインジェクションの準備を自動的に行う、という一連のプロセスを自動化。人の手では困難だった精密なタイミング制御を可能にしました。

    導入効果

    • インジェクションタイミングの精密制御実現
    • ナノ結晶合成の再現性向上
    • 実験精度の安定化
    • 研究者の負担軽減

    導入プロセス

    1

    要件分析

    ナノ結晶合成プロセスの詳細分析とタイミング制御の要件特定

    2

    機構設計

    0.3秒でのインジェクションを実現するギア機構とロボットアームの設計

    3

    制御システム開発

    サーボモーターの精密な制御アルゴリズムの開発

    4

    プロトタイプ開発

    基本機能を備えたシステムのプロトタイプ開発

    5

    導入・統合

    研究環境への本格導入と既存システムとの統合

    6

    運用・最適化

    システムの安定運用と継続的な最適化

    プロジェクト情報

    業種

    化学

    導入時期

    2024年3月

    導入企業

    東北大学服部研究室

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